スラム街の現状

私が住んでいる場所から約5分ほど歩いた場所に、Sambok Chab というスラム街があります。

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ここにACEが運営している学校があるため、私は毎日のように訪れているのですが、生ごみや犬の糞が落ちていたり、よくわからない水たまりがあったりで、嗚咽するほどの異臭が漂っている時さえあります。こんなところで、平気で過ごしている人々が日本人の感覚からしたら相当な衝撃です。ゴミが落ちていて湿っている床で寝ている人や、裸足で歩き回っている子供たちを見て、当初は「ありえない!!」という言葉で頭がいっぱいでした。(1か月過ごすと見慣れてしまうものですが。)

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ここに住む人々は、ゴミ集めをしたり、屋台で料理を売ったり、タクシードライバーとして働いたりなどして生計を立てており、世帯収入は月に100ドル以下。かなり貧しい生活を送っています。

 

ただ、私はここで「スラム街の人たちって案外幸せそう」っていうことを感じました(これは主観です)。確かに、家庭内暴力があったりアルコール依存症の人がいたりするのは事実らしいのですが、住人の中には笑顔の人たちが多いし、子供たちは元気いっぱいです。また、ここに住む人たちは、フレンドリーかつ優しいです。クメール語は分からないけど、笑顔で話しかけてきます。特に印象に残っているのは、火事で家を失って、妻はHIVで亡くなって、足にはテニスボールくらいの腫瘍があるけど治療するだけのお金はない、松葉杖をついている男性が、手作りのキーホルダーをくれたときです。私が彼の立場だったら憂鬱に生きていると思います。でも、その人は笑顔ですし、人にものをくれるだけの優しさを持っていました。

貧乏か否かって人の幸せ・不幸せを決めることじゃないっていうことを感じました。また、日本人に比べて、他人に対しての思いやりがあるとも思いました。

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とはいっても、ゴミで溢れていて異臭を放つ環境を改善しより健康に過ごしてほしい、ある程度の収入を得て選択肢の幅を増やし人生をより豊かに送ってほしいと思います。

 

思いやりをもって私に接してくれる彼らのために、残り1週間ほどですが頑張っていきたいと思います。

 

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https://hirokitominagaincambodia.hatenablog.com/entry/2018/03/20/183137